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地域おこし協力隊 実践型インターンシップ体験記 「サウナがない町でサウナを広める理由」
青森県に所在する青森公立大学から来ました、大学一年生(19歳)の川口大輝(かわぐちだいき)です。今回は、2026年2月23日〜3月8日までの休日含め14日間、陸前高田市でインターンシップを実施しました。参加動機は二つあり、一つは温泉・サウナが好きなため、青森の銭湯・サウナ文化を広めたいこと。もう一つは、何かしらの観光イベントを主催したいことです。

陸前高田市 地域おこし協力隊
実践型インターンシップ
活動レポート
「サウナがない町でサウナを広める理由」
1. はじめに
青森県に所在する青森公立大学から来ました、大学一年生(19歳)の川口大輝(かわぐちだいき)です。今回は、2026年2月23日〜3月8日までの休日含め14日間、陸前高田市でインターンシップを実施しました。参加動機は二つあり、一つは温泉・サウナが好きなため、青森の銭湯・サウナ文化を広めたいこと。もう一つは、何かしらの観光イベント を主催したいことです。

サイクリング高田松原運動公園(2月24日撮影)
陸前高田市に来て、最初に感じたのは「静けさ」でした。 人の流れは決して多くなく、夜になると街はさらに落ち着いた雰囲気でした。 しかしその一方で、山・海・川といった自然に囲まれたこの場所には、「自然を生かした可能性」があるとも感じました。 2週間という短い期間で、陸前高田市に何が残せるのかという不安と、インパクトのある事を行いたいという高揚感で頭がいっぱいでした。 同じくインターンシップに参加した福田さんとは、取り組みた い内容が類似しており、2人3脚で同じミッションに向かってインターンを進めることにしました。
2. 現状(現場)を知る

ホテル山陽訪問(2月26日撮影)

黒崎仙峡温泉訪問(2月27日撮影)
まず行ったのは、宿泊施設や温泉施設へのインタビューでした。 ホテル山陽 ・キャピタルホテル1000 ・山猫堂・玉乃湯・黒崎仙峡温泉など、それぞれの施設には、異なる強みと課題がありました。共通していたのは、「お客様を増やしたい」ではなく、「泊まってもらう理由が必要だ」ということでした。
3. インプット(見えてきた課題)

現役の地域おこし協力隊ヒアリングー実施日2月25,27日ー(2月25日撮影)
インタビューを重ねる中で、陸前高田の課題がはっきりしてきました。 それは、「知られていないこと」そして「泊まる理由が弱いこと」です。 道路が整備され、日帰りが可能になったことで、観光客はこの町を通過してしまいます。 結果として、宿泊につながらない(通過型観光)という現状がありました。 ただ、この町には「静けさ」「自然」「食」「人の温かさ」という、他の地域にはない価値があります。つまり、「ない」のではなく、「伝わっていない」だけでした。
4. プロジェクトまで至ったプロセス
①バレルサウナとの出会い
私は、高校時代にサウナイベントを実施した経験があり、銭湯・温泉・サウナへの興味関心が高いです。陸前高田市は、温泉こそ存在するものの、サウナを設置している施設はありませんでした。そんな中、アメカジ古着屋「WOODSTOCK Dan」さんを訪問した際、バレルサウナの展示を見かけました。

WOODSTOCKDan訪問(3月4日撮影)
ここで展示しているバレルサウナは、地元企業である鈴木建設株式会社が製造していると聞きました。さらに、私たちが約二週間滞在した「民宿343イン矢作」にもバレルサウナが設置してありました。ここで一つの仮説が生まれます。 「バレルサウナが泊まる理由になるのではないか」ということです。 近年、屋外サウナ需要は非常に大きくなっています。若者のサウナブームやグランピングブームもあり、ホテルや旅館に泊まるのではなく、コテージに宿泊することが流行しています。
②なぜサウナなのか
近年、サウナは「目的型観光」として注目されています。サウナに入るために、わざわざ遠くまで足を運ぶ人もいるほどです。 さらに、屋外サウナには ・自然との相性が良い ・非日常体験ができる ・SNSで拡散されやすい という特徴があります。これは、陸前高田の環境と非常に相性が良いものでした。
5. 屋外サウナ実証プロジェクト
私たちは、実際に屋外サウナを活用した実証プロジェクトを実施しました。 参加者は、地域の宿泊事業者や行政関係者の皆様です。 単なる体験ではなく、「導入するかどうか」という視点で体験してもらうことを目的としました。
◯概要
実施日:3月5日(木)
場所 :民宿343イン矢作
◯実施内容
・屋外サウナ利用体験 OR 体感体験
・利用者アンケートの実施
・満足度および宿泊動機への影響の検証
・SNS等を活用した情報発信



プロジェクト風景(3月5日撮影)
6. プロジェクト結果
アンケートの結果、3つの事業者が導入を検討するという成果が得られました。
一方で、 初期費用 ・費用対効果 ・管理運営 ・法的手続きなどの課題も挙げられました。それでも、確信したことがあります。バレルサウナは単なる設備ではなく、また来たい理由(目的地観光)になるということです。
7. 今後に向けて

最終報 告会(3月6日撮影)
今回の実践型インターンシップは3月7日で終了します。しかし、この取り組みはここで終わりません。アンケート結果は鈴木建設株式会社へ共有され、今後の事業展開につながっていきます。 また、PR動画を通じて、「陸前高田のバレルサウナ」という新しい価値を発信していきます。 この町には、まだ知られていない魅力があると思っています。そして、それを伝える方法もまだ無限にあります。サウナはその一つに過ぎません。しかし、「泊まる理由」をつくる小さな一歩にはなったと思います。
8. 結び
本インターンシップを通して、多くの学びと貴重な経験を得ることができました。 これもひとえに、私たちの活動にご協力いただいた事業者の皆様、そして行政関係者の皆様のおかげです。 お忙しい中、インタビューやプロジェクトにご協力いただき、温かく受け入れてくださったことに、心より感謝申し上げます。 今回の経験を今後に活かし、少しでも地域に貢献できるよう努めてまいります。 本当にありがとうございました。
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<プロフィール>
川口大輝 青森公立大学経営経済学部・地域みらい学科1年生
青森県在住。趣味は温泉と銭湯。
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陸前高田市地域おこし協力隊のホームページ(詳細・募集内容)はこちら
https://www.rt-chiikiokoshi.com/support
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【編集後記】
プロジェクト名のとおり、0から地域の課題や魅力を発信するためのかなり実践的なインターンになったと思います。自ら事業者にアポイントをとって訪問し、地域のことを調査し、仮説を立てて、プロジェクトを進めていく行動力には圧巻でした。インターンで提案された内容を元に、その後鈴木建設さんのほうでもバレルサウナの事業が進展していく様を見て、ちゃんと成果がついてきているのを実感しています。まだ、大学一年生ということで、これからも様々な活動をされていくかと思いますが、ぜひ陸前高田市にもまた足を運び、一緒に新たな挑戦をできたら幸いです。関わった陸前高田市の皆さんも待っていると思うので、いつでも帰ってきてくださいね。
(地域おこし協力隊事務局:永井)