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【体験記 後編】 地域おこし協力隊 空き家バンクインターンシップ

インターン生がこれまでの繋がりを活かしてイベントを企画。有名スポットを効率よく回る「観光」ではなく、町の人たちと関わり、その温もりに触れる体験とは。

【体験記 後編】

「ただの観光」では出会えない人の温かさ。


一風変わった1泊2日の陸前高田体験


町の人と関係性があるからこそできる「特別な旅」を届けたい



前回は、地域おこし協力隊の空き家バンク&事務局インターンとして2週間陸前高田に滞在し、町の人の魅力や現場のリアルな姿をお伝えしました。

今回は、インターン期間の最初6月6日〜7日の1泊2日で実施していた、陸前高田の魅力を僕らにしかできない形で味わってもらう『ローカル体験イベント』の開催について報告します。


今回は、陸前高田に移住して町の魅力を発信し続ける、地域おこし協力隊事務局の永井さんと2人で企画しアテンドしました。参加者を募集して、来てくれた3人に陸前高田の魅力を存分に味わってもらいました。


僕らが伝えたかったのは、有名スポットを効率よく回る「観光」ではなく、町の人たちと関わり、その温もりに触れる体験。永井さんを中心に、僕たちが日頃から地域の方々と築いてきた関係性があったからこそ実現できた、1泊2日の記録です。



【1日目】町の歩みに触れ、ローカルな暮らしに飛び込む



1. 津波伝承館・奇跡の一本松の見学と、プリプリの絶品「牡蠣」



体験は、陸前高田の歴史と復興の歩みを象徴する「東日本大震災津波伝承館」と「奇跡の一本松」の見学からスタート。何度かこの町を紹介してきましたが、ここは毎回欠かさず訪れる場所です。



見学のあとは、陸前高田名物の新鮮な「牡蠣」をみんなで堪能。見たことがないくらい大ぶりな牡蠣に、参加者からも自然と「美味しい!」と声が上がりました。





2. 地域の憩いの場「アバッセたかた」でチャオチャオ音頭を体験



続いて訪れたのは、町の人たちが自然と集まる憩いの場「アバッセたかた」。当日はちょうど「ほんまる茜市」というお祭りが開催されていて、和気あいあいとした賑わいに包まれていました。


さらに地域の輪に飛び込み、「チャオチャオ陸前高田道中踊り」の練習会にも少しだけ参加。地元の方々と体を動かすうちに、旅行者として見られている感じがどんどん薄れていくのがわかりました。



3. 収さん家でのリアルな田舎暮らし体験と、音楽あふれる夜



午後は陸前高田の山側へ移動し、「収(おさむ)さん」のお宅へ。ここで体験したのは、都会の日常では味わえない、手触りのある田舎暮らしです。


初めて触る草刈り機にドキドキしながら、収さんのレクチャーを受けて実践する。 緑豊かな山を歩いて旬の山菜を摘み、余った竹を削って自分たちだけの「竹コップ」を作る。 慣れない薪割りを教わりながらお手伝いし、薪風呂を沸かす。 切り出したばかりのその竹コップに地酒を注いで乾杯。 なかなかできない体験です。





収さん宅で夜ご飯をいただいたあとは、参加者の皆さんが音楽好きだったこともあり、自然と楽器を手に取って即席の演奏会に。収さんのトランペットを借りて、吹かせてもらったりしながら、賑やかな夜が更けていきました。





収さんが、まるで孫の動画を撮るように僕らにカメラを向けていたのが印象的です



この日の宿は、地元の秀明(ひであき)さんの古民家をお借りしました。親戚の家に泊まりに来たような落ち着く空間で、1日目の余韻に浸りながらぐっすり眠りにつきました。



【2日目】豊かな海の恵みを味わい、音楽と「モノの物語」に触れる





1. 絶品朝食と、古民家カラオケ部屋での「ジンチャーズ」セッション



2日目の朝は、海辺の町ならではの朝食からスタート。新鮮な魚の旨味が効いた「あら汁」や旬の「わかめの白和え」など、体に染みる優しい料理を作りました。


朝食後は秀明さんと合流し、古民家の一室にあるカラオケ部屋へ。 …いや、なんで家にカラオケ部屋があるの…?という疑問はさておき、音楽大好き秀明さんが参加している地元バンド「ジンチャーズ」のテーマソングをみんなで練習することに。最初は手探りだった参加者も、練習を重ねるうちに声を合わせて大合唱に。朝から笑顔と拍手に包まれました。





 初めての知らない曲でもみんなでやれば楽しいものです



2. 豪華な海鮮丼と、空き家の記憶をつなぐ「山猫堂」へ


お昼は、陸前高田の海の幸がたっぷり乗った「海鮮丼」を堪能。





旅の締めくくりに訪れたのは、空き家を活用したお店「山猫堂」。空き家の掃除・片付けで出てきた古本や家具、レトロな雑貨を販売している場所です。かつて誰かの暮らしを彩っていたモノが、次の手へと引き継がれていく——陸前高田の人の暮らしと歴史が地続きにあることを、静かに感じる時間になりました。






おわりに:ただの「案内」を超えて。町の人々の優しさがつむぐ陸前高田の魅力



1泊2日の旅を終えた参加者の皆さんからは、こんな嬉しい感想をいただきました。


「観光だけでは得られない地元の人達との関わりや、古民家、陸前高田をよく知っているからこそ分かる素敵なお店に行くことができてとても良かったです。本当に大満足です!」


「自分の目で見て体験して肌身で魅力を感じられました。田舎暮らしにも草刈りや料理とか色々スキルが必要だなあと思いつつ、そんな生活も楽しそうって感じました!また行きます!」


今回の体験で改めて思ったのは、陸前高田の本当の魅力は、ここに暮らす人たちの優しさそのものだということです。


ガイドブック通りの案内をするだけだったら、ここまでの一体感は生まれなかったでしょう。僕たちが日頃から地域の方々と築いてきた信頼関係があったからこそ、収さんや秀明さんをはじめとする町の人たちが、参加者を「仲間」として迎え入れてくれました。


「またいつでも帰っておいで」——そう言ってもらえる場所ができること。それが、このローカル体験がもつ一番の価値だと感じています。


今回の企画は、毎月、案内人の永井さんが趣味でイベントとして知り合い向けに実施されているものにインターン生としてコラボさせていただきました。「いずれは、陸前高田の良さを詰め込んだローカル体験をツアーとして、仕事にするのが夢です」と語る永井さん。

人の優しさを感じたい皆さん、ぜひ陸前高田へ遊びに来てくださいね。







<プロフィール>

馬場 貴大(ばば たかひろ) 2001年生まれ。

福島県須賀川市出身。山形大学理学部4年。

在学中にヒッチハイクで日本各地を巡り、カンボジアでの長期インターンなどを経験。陸前高田での地域おこし協力隊インターンを通じて町の魅力に惹かれ、地域と人をつなぐ体験プログラムや発信活動を行っている。


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地域おこし協力隊インターンの詳細・募集内容はこちら

https://www.rt-chiikiokoshi.com/


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【編集後記】

学生のころから、陸前高田市に通っていたという馬場さん。今回のインターン期間では、自分自身が好きなこの町の魅力をご自身の友人へ紹介することに挑戦してくれました。紹介する面白さや伝える面白さを感じてくれたと思います。このイベントを通して、馬場さん自身もすでに陸前高田の一員として、魅力を伝えるプレイヤーとして活躍されているということを体感してくれていたら嬉しいです。(地域おこし協力隊事務局:永井)


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