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お試し地域おこし協力隊 体験記vol.5

これからの人生やキャリアを考えるために「地域での暮らし」に解像度を上げて向き合いたいと思い、陸前高田市にやってきたEさん。彼女が見た景色や想いを綴ってくれました。

陸前高田市2泊3日

おためし地域おこし協力隊


活動レポート



こんにちは!

2026年7月におためし地域おこし協力隊として陸前高田市に滞在いたしました、Eと申します。 これからの人生やキャリアを考える中で、ずっと関心のあった「地域での暮らし」に解像度を上げて向き合いたいと思い貴重な機会をいただきました。


地域で暮らすイメージがはっきりしていない中、協力隊事務局の永井さんにたくさんの相談をさせていただきながら、時に柔軟に調整していただきました。




今回の滞在で特に印象に残ったことは、大きく2つあります!




1.地域住民との自然なつながり


一番印象に残ったのは、地域の方との距離の近さです。


今回案内してくださった永井さんは、道で出会ったお父さんやお母さんに自然に声をかけ、立ち話をされていました。


車を止めて「久しぶりです!」と笑顔で話したり、畑仕事をしている方に「こんにちは」と挨拶をしたり、そのやり取りには気負いがなく、ふわっと温かい空気が流れていました。


少し挨拶をして、少し会話をする。

そんな関係性を築ける人が地域にたくさんいる様子を見て、まるでワンダーランドのようだと感じました。




何気ない日常の会話もとても印象に残っています。


「今日は金星がよく見えるよ。」

「夜ご飯食べたらホタル見に行こう。」

「今年はきゅうりが不作なんだよ。」

「オカリナ持って帰っていいよ。またきてね。」


中には、お鍋ごと美味しい手羽先の煮物をプレゼントしてくれるお母さんもいました。


地元のゆるキャラ「たかたのゆめちゃん」を主人公にした絵本を作っている方が、ユーモアたっぷりの手作り絵本を実際に見せてくださる一幕もあり、心が和みました。


ガイドの永井さんが時間をかけて丁寧に築いてきてくださった信頼関係があったからこそ、私もこうして温かく受け入れてもらえたのだと思います。

積み重ねられてきた時間や、続けてきたプロセスにこそ、大切な価値があるのだと感じました。





ここでは、人とのつながりが当たり前のようにあって、自然とお互いの心の健康を支え合い、生きる力に変えています。

時間を気にすることなく、いろいろな会話がじんわりと生まれる空間。

その土地にしっかりと根ざして生きていく、そんな心地よい力強さを感じました。





私はこれまで初対面のコミュニケーションにも身構えてしまうことが少なくありませんでした。

でも、ここでは一つひとつの会話のハードルがとても低く、繋いでくださったご縁のおかげで、安心してその輪に入っていくことができました。


都会の生活で溜め込んでいた警戒心や緊張が、人との出会いを重ねる度に、少しずつほぐれていくのを感じました。


いっぱい写真を撮って、この優しい空気ごと残しておきたい。

だけどそれ以上に、しっかり目に焼き付けたい、ぎゅっと噛み締めたい、ずっと忘れたくない。そう思える愛おしい瞬間が、ここにはたくさんありました。







一方で「地方で人間をやる」ということには、それなりの責任も伴うのだと実感しました。



不特定多数の中に隠れることができない環境だからこそ、良くも悪くも自分自身が浮き彫りになり、はっきりと見えてきます。


この環境でしっかりと周囲の方と向き合って、この土地で生きていく感覚を、肌で学ぶ体験となりました。





2.まち全体に流れる美しい景色


もう一つ印象的だったのは、まちの景観です。



実際に津波対策の現場を目にして、もしまた同じようなことが起こっても大切な命を守れるようにという、防災への強い想いを感じました。




陸前高田駅周辺のお店が集まるエリアは、丁寧に整えられ、明るい色合いの建物や地元の気仙杉を使った建築が、まちに優しい温かみを与えています。



有名建築家が設計した建物も多く、震災後の復興だけでなく「より心地よいまちをつくろう」という想いが形になっているのを実感しました。


安全のための防災対策と美しい景観の両方がしっかりと考慮されています。


ただ形だけの対策ではなく、次に備えるための仕組みが本当に丁寧に作られていて、その真摯な取り組みの姿勢に胸を打たれました。

人を中心に考えて、その地域で暮らす人を大切にする想いが、まち全体から伝わってくるようでした。




また、印象的だったのは、陸前高田が好きだからこそ、ここに住む人のために働いている人たちの姿でした。

そのまっすぐな姿勢がとても格好よく見え、「好き」という気持ちを仕事や行動の原動力にしている姿がキラキラと眩しく映りました。


まさに人との出会いが連れてきてくれた「天職」なんだろうなと感じました。




一つひとつの建物や空間にゆとりがあり、その程よい距離感にも安心感がありました。


訪れた図書館も特に印象に残っています。


高い天井からやわらかな光が差し込み、木のぬくもりに包まれた空間には、小さくオルゴールの音色が流れていました。


これまで訪れた図書館の中で、一番心地よいと感じた場所でした。





ドライブ中に見た、山や田んぼ、畑の緑が広がる風景は何度見ても思わず「きれい」と声に出してしまいました。


美しい海では穏やかな表情と波の力強さの両方を感じることができました。



山奥へ少し進むと、静かな景色と湧水にも出会えます。





小さなまちの中に、たくさんの美しい景色や魅力が詰まっていて、ここは宝物だらけのまちだなと感じました。




神奈川に帰ってきて感じた変化


今回の滞在を通して、地元に戻ってから「もっと自分の住んでいる地域の人とも関わってみたい」と思うようになりました。


都市部では、隣に住んでいる人や電車で隣に座る人に対して、どこか警戒心を抱いてしまうことがあります。

人との距離が遠く、人と関わること自体のハードルが高くなっていることを感じます。


一方で、陸前高田にはまちを愛し、地域のつながりを大切に育てている人たちがたくさんいました。


そして、その地域に初めて訪れる人とまちをつないでくれる存在として、永井さんのような「ガイド役」がいることの価値を強く感じました。


地域コミュニティに入りたいと思っていても、なかなかハードルが高い。


おためし地域おこし協力隊では、その最初の一歩を支えてくれる心強い案内人がいます。
そのおかげで、安心して地域に入っていくことができるのだと実感しました。




スマホやPCの画面の向こう側ではなく、「今ここ」に流れる時間や人とのつながりに意識が向く。

そんな暮らしの豊かさを、身をもって感じることができました。


素直な自分を受け入れてもらう心地よさと、陸前高田の力強い歩みに触れるなかで、人との関わりが少しずつ愛おしくなっていくはずです。


観光地をめぐるだけでは出会えない、心も体も満たされる3日間でした。


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<プロフィール>

E 東京都出身 居住歴:神奈川県

旅ですきなもの:自然いっぱいの景色、おいしい野菜、建築、ローカル線


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おためし地域おこし協力隊の詳細・募集内容はこちら

https://www.rt-chiikiokoshi.com/support 


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【編集後記】

「田舎で人間をやる。」とあるイベントで、陸前高田市の事業者が話していたワードに惹かれて、今回応募されたEさん。 これからの人生やキャリアを考える中で、ずっと関心のあった「地域での暮らし」について検討するために、お仕事はもちろん、暮らしや生活環境など様々な視点で陸前高田の良さを発見してくださいました。短い時間ながら、地域の人と丁寧に関係性を築き、また来るきっかけを作っていく姿は、とても印象的で、この土地や文化にあっている方だなと感じました。これからもご自身のペースで陸前高田市と関わりながら、将来的には移住も検討いただけたら嬉しいなと思います。

(地域おこし協力隊事務局:永井)


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