top of page

お知らせ

| NEWS |

お試し地域おこし協力隊 体験記vol.2

地域おこし協力隊の1年間の活動を広く知っていただくため、隊員による「活動報告会」を開催します。

陸前高田市2泊3日

お試し地域おこし協力隊


活動レポート


こんにちは!2025年11月7日~9日にかけて2泊3日でお試し地域おこし協力隊に参加しました、河合駿(かわいしゅん)です! 僕が陸前高田市に興味をもち、初めて訪問したのは今年の4月。今回のコーディネーターでもあり、協力隊の事務局の永井一成(ながいかずなり)さんのいる陸前高田を訪れました。そこで地域の事業者さんや住民の方々と出会い、自分がこれまでに感じることのなかった、「自分が移るところはここかもしれない」という直感が陸前高田にはありました。 そこで、改めて今回再訪し、ここで生きていきたい、そうした思いを再認識することができました。なぜ、僕が選ぶ場所は陸前高田なのか。その背景を今回の活動報告も兼ねてお伝えしていきます。




お試し地域おこし協力隊① 


何気ない日常は、すべておもしろい。

~漁師さんの牡蠣小屋訪問~


ree


 お試し地域おこし協力隊では、なるべく地域に移住するような体験を味わいたい、そうした要望からどんな人に会いたいか、どこに泊まるのか、どんな体験がしたいか、など自分でプランを組むことができます。

 過ごし方は想像以上に自由なので、陸前高田の食材を使って調理したり、その土地で長く過ごされている農家さんや漁師さんのもとを訪れることもできちゃいます。上の写真は、漁師さんの牡蠣小屋の写真で、今年の夏は暑さがひどく、牡蠣が全然採れなかったのだとか。

漁師さんからは、「こういうところにきて何がおもしろいんかい?」と聞かれることも。

そのときは「すべてがおもしろいんです。」と答えます。笑 この環境で当たり前に日々を過ごしている人にとっては何気なく普通の日常が、僕にとっては新鮮でわくわくする。そして、もっと知りたい、たくさん話したいという好奇心がここ陸前高田にはいっぱい詰まっています。いつか漁業体験もやってみたいな。




お試し地域おこし協力隊②


僕とたかたをつなぐ人。

~現役地域おこし協力隊 菅野ちかこさんとのランチ交流~


ree


 この3日間、僕がお試し地域おこし協力隊を受けているのは、来年の春に地域おこし協力隊として本格的に移住し、活動を見据えているためでもあります。とはいえ、僕は元々都会で生まれ育った身であり、慣れていない環境へと移ることに、不安はどうしてもぬぐい切れないものです。そんな中、僕と同世代で現役で協力隊として活動されている方の存在は本当に頼もしいなと感じます。

 現在協力隊3年目で観光物産協会で働かれている菅野ちかこさんと、ランチしながら交流する時間がありました。彼女から活動の内容や働き方、移住した背景やまちでの暮らし方など、気になっていることや不安に感じていることに、すべて親身になって答えてくださって、移住のイメージがより明確になるとともに、僕が移住してもきっと大丈夫だろう、というような安心感ももたらしてくれたんです。

 僕がこれから歩もうとしている道を、すでに進んでいる人がこうして身近にいてくれる、これほど心強いことはありません。これまでの自分から、またさらに一歩踏み出せる、そう感じた瞬間でもありました!


 ちなみにランチ交流した場所は「東京屋カフェ」というレストランで、そこの牡蠣クリームパスタが抜群に美味しかった。 陸前高田に足を運んだ際はここで一度ここでご飯してみるのを強くおすすめします。笑

東京屋カフェ




お試し地域おこし協力隊③


たかたにとって、再生復興の原点。  

~「観光物産協会」パークガイド~


ree

 今回のお試し協力隊で体験したことの一つとして、「観光物産協会」さんのパークガイドでした。震災当時の旧道の駅高田松原や、奇跡の1本松などの遺構をめぐりながら、当時の状況や人々がどんな思いでこの遺構を残そうとしたのか、それらが存分に学べる約90分のパークガイドでした。

 このまちで生きるには、当時何が起きて、人々がどう動いたのか。地震、津波によって受けた被害の状況や、避難の動き、震災後の復興まで、今のまちができているその根幹をまずは理解しなければなりません。僕が当時はテレビ越しで見ていた状況ではわからなかったことが、現地に行って肌で触れることでやっと感じられる。こうした体験はほかではできないと思っています。移住者だからこそ、当時を自分ごととして捉え、自分たちのまわりにいる人、そして未来へと記憶を受け継いでいくことの大切さをそこで知ることができました。

 陸前高田市観光物産協会




お試し地域おこし協力隊④


僕にとって、まちづくりの到達点。

~NPO法人SET訪問~


ree

 僕が陸前高田に行って最も心に残ったのが、NPO法人「SET」との出会いでした。こちらの団体は、若者がまちを訪れて、人々と交流、体験することで、陸前高田の関係人口、交流人口を創出し、人をつくるまちづくりのベースとしたNPOです。事業内容としては、民泊をはじめとして、学生・法人向けの教育、研修事業も行っています。

 僕は陸前高田のほかにも、これまで全国各地の地方に人に会いに旅をしていました。そこで感じたことは、立場、肩書きは異なれど、自分が心からやりたいこと、描きたい形を地域に落とし込んでいる人々の姿でした。そのような人々が集まれば、いつのまにかまちが活気づいている。 そのとき僕は、自分がやりたいまちづくりはきっと、誰かの一歩を踏み出せるような、変化の瞬間やきっかけづくりなのかもしれない。それが達成されたとき、今の日本で生きている誰もが自分らしく選択できる社会ができる。そう今は信じています。

「SET」さんはそんな僕の考え方に最も近く、まちの最前線で動いているので今後も本当に目が離せないです。笑NPO法人SET




 以上、2泊3日のお試し地域おこし協力隊の活動の中から4点報告させていただきました!

 僕が陸前高田を選んだのは、地方ならではの自然、食の豊かさ、人の温かさにとどまりません。震災を経て、一度ゼロになったまちをもう一度立て直し、都市からの移住者の新しい風を歓迎してとことん取り入れていく。まちにとっても、新しく来る人にとってもともに新たな

気づき、きっかけをもたらしてくれる。 まちを知ることを通じて、人をつくり、人が描きたい形を表現することでまちができる。

こんな素敵なまちと巡り合うことができて、僕は本当にうれしいです。 今回取り上げた内容以外にも僕が見て、触れているものはたくさんあるので、陸前高田にまだ行ったことがなくて、田舎暮らし、まちづくりに興味ある方はぜひ一度お試し地域おこし協力隊を検討してみてはいかがでしょうか?


<プロフィール>


河合 駿 2001年8月8日生まれ

愛知県名古屋市出身。/居住歴:名古屋、大阪、東京と3大都市を渡り住む。

月一で人に会いに行く地方旅が趣味。/サウナ、温泉、ラーメン、ゲストハウスが好き。

/陸前高田のありとあらゆる人とつながりたい




編集後記


 「陸前高田市の地域おこし協力隊になりたい」とまずはお試し地域おこし協力隊に応募してくれた河合さん。今回は実際に地域で活躍されている『現役の地域おこし協力隊』や『地域の事業者』との交流やご興味のある『一次産業の見学』や『地域のイベント(桜の植樹やパークガイドツアー)参加』などをオーダーメイドでプランに組ませていただきました。来訪が2度目なのもあって、三日間にもかかわらず、とても地域に溶け込み、活き活きと活動されている姿が印象的でした。ぜひ、陸前高田の地域おこし協力隊に挑戦してみてほしいですね。またこの町でお会いできるのを楽しみにしております。(お試し地域おこし協力隊担当:永井)

bottom of page